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初✴️現場監理を終えて


今、とあるリノベーション会社さんのデザイン設計と現場監理を請け負わせて頂いています。 今回マンションフルリノベーションの初案件が無事に完工しました。 ホッと一息。 今までは現場に関しては、現場監督さんにお願いしていたので、チラチラ関わってはいましたが、会社の代表としてがっつり現場の責任を持つのは初で、非常に恐怖でした。(笑) 私にとっての現場の恐怖イメージ ①職人さんに怒られる ②お客さんと現場の板挟みになる ③工期や予算に追い詰められる 。。。 逆にいうと、今までは自分がデザインしたものを誰かが上記のような思いをして納めてくれていたんですよね。 いやはや感謝。 やってみての率直な感想ですが、、 楽しかったです。普通に。 今回工務店さんや職人さんに恵まれたのも非常に大きいですが。。! 大変なことや失敗もありましたが、概ねうまくいったかな…と思います。 今回デザイン、設計、予算組、現場監理を一通り担当して、これらをうまくいかせるために必要なこと。を自分なりに考えてみました。 1.建築は壮大な伝言ゲーム。

一番最初の人(すなわちお施主様)が伝えたいことを正確に相手に伝えよ! 一つのものを作るのに、建築はかなり沢山の人が関わります。 お施主様が思い描くものを デザイナーが聞き取ってデザインして それを工務店の監督さんにつたえて  監督さんが職人さん達につたえて 職人さんが仕事ができるように、問屋さんに商品の発注をかけて 、、、と。

会社によっては、設計士とインテリアコーディネーターと営業と、、、ともっともっと沢山の人達を経由して一つのものになっていきますね。 これだけ多くの人が関われば、そりゃあ『あの人に言ったのに伝わってない、、!』となりがちなのも頷けます。 そしてまたこの伝言ゲームのみそとなるのが、 お施主様が『伝えたいこと』を必要な相手に伝えることです。 ひとつの情報を伝えるのに、膨大な要素があります。 例えば、キッチンの前に簡単な食事をするためのカウンターをつけたい。ということがあったとき、 高さはどうするの? 奥行きは? 樹種は? カウンターの厚みは? どうやって固定するの? 金物見えていいの? 仕上げはどうする? 縦枠とのチリがあるけどどうする? ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅ と。。。 カウンターひとつでこれですから、家全体となったら。恐ろしいですよね。 この要素をすべてお施主様に確認してたら、『チ………チリ?』となりますよね。 大切なのは、どの要素はお施主様にとって大事かをしっかり見極めてすり合わせすることです。 すべて『標準で』作ってしまったら、実はお客様はカウンターの下に収納したいものがあってそれをはいる高さにしたかったかも知れません。 お施主様の生活でこだわりたいところ デザインの見せ方でこだわりたいところ どの情報が大切で、どの情報はお任せかをしっかり汲み取ることが、この壮大な伝言ゲームを成功させる秘訣だと思っています。 そのなかで私がこだわっているところは

イメージパースを作成すること

です。 イメージパースとは3Dでお家をシミュレーションしたものです。 こんな感じの↓↓

お施主様は図面だけではなかなかイメージできないと思いますが、なんだかんだ職人さん達も絵をみた方が早いんです。 あぁ、こうゆうテイストにしたいから、わざわざこんなことするんだな。 こんな風に使うからここに棚があるんだな。 作成したパースはお施主様の『暮らし方』や『イメージ』をみんなで共有する大きな指針になると思っています。 今回も作ったパースは、お施主様に大変喜んで頂きました。 実物をのせられないのは残念ですが、パースは工事成功の立役者だったと思っています。  一つ書いたらかなり長くなってしまったので、今回はこちらで終わり。 続きは次のblogに書こうと思います。

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