私がリフォームを仕事にする理由。
私は、独立する前まで約7年間リフォームのデザインの仕事に携わってきました。
初めは本当に右も左も分からない状態。。みんなが当たり前のように話している専門用語がわからない、どの商材をつかってどんなサイズでつくったらお客様のイメージするものができるかわからない。。
ここだけの話、やっとつけた憧れの仕事だったのにデザインの楽しさなんて初めの3年くらいわかりませんでした。
自分の出しているものが果たしてこれでかっこよいのか、合っているのか・・・・正解がない世界との戦いはなかなかハードなものでした。
店長も怖いし(愛のある方でしたが♥)、職人さんも怖し、わからないし、出来ないし、、、
もう辞めようと何度思ったことか。。
それにもめげずになんとか食らいついていけたのはなんだったのかと振り返ります。
事務所のデスクでずーんとしていも、
仕事はやらなきゃいけなくて、
気が付くとお客様との打ち合わせの場に。
それこそが私をこの仕事につないでくれたのかなと思います。
目の前のお客様にとって、どんな家になったらよいかを頭をフル回転して考えて、自分のできる120%の提案をします。
それが合っているのか、果たしてかっこいいのか・・・・いまだに不安です。(こんなことを言ったら今まで任せて下さった方に怒られてしまうかもしれませんが・・・!)
でも自分が頑張って絞り出した提案に、お客様は思った以上に喜んで下さるのです。
収納をどんな風にしようかな、どの色の壁紙を貼ろうかな、自分の部屋をどうやってかざろうかな、玄関に棚をつけて鍵を置こう。
お客様のワクワクが伝わってきて、いつの間にか夢中になって引き込まれている自分がいました。
何事もそうかもしれませんが、慣れてくると変にプロ目線になって、派手なものを提案しないといけないような気がしてきます。
新しい商材・もっと凝った造作・目新しい色使い。
でも、そんなモヤモヤがあるときは何かうまくいきません。
何を目指しているのか分からなくなるからです。
そういった時にしっかりお客様に向き合うと見えてくるものがあるのです。
お客様は、玄関に棚が一段あってそこにお花を飾るのが嬉しかったりするんです。
私が悩むような奇抜なデザインよりも、自分の好きな色の壁が一面寝室に貼られるのが嬉しかったりするんです。
お客様の生活に何があったら嬉しくて、日常がもっと楽しく温かいものになるか・・・・そこからぶれていかないことがこの答えがないデザインの世界の正解にもっとも近いのかな・・と最近では思っています。
とそんなことをやっていたら、このお仕事の中毒者になっていきました。笑
やっぱり人が喜んでくれること、生活が豊かになっていくお手伝いが出来ることは本当に幸せなことです。
7年会社に育てて頂きながら、一つの軸が出来たことはとても良かったですし感謝をしています。
これからも、そんな気持ちで仕事を進めていければと思って決意のブログです。
※画像の絵は、私が完工したお客様にお渡ししている枯れないブーケです。
以前これを飾って下さっている方がいて・・・。
これだからやめられないです。